92d5b493

1:   2020/05/06(水) 13:20:11.412
カイジ「はっ!!(まさか歴史って赤字だけ暗記したら平均点が取れるのか・・・?)」

カイジ。圧倒的閃き!!テスト前日で閃く。カイジ前日に閃く!!
この冴えた閃きは、正解!!大正解!!
そもそも、赤字は重要な箇所であり、それゆえに赤字!!重要だから赤字なのだ!!

カイジ「え・・・ちょっと待てよ・・・てことは・・・科学も!?」

カイジ「うおおおおおおおおおおお!!」

テスト終了後

友達「カイジおまえ全教科平均以上?凄くないか?」

カイジ「いや・・・まあ・・・な・・・(浮かれるな・・・ここで浮かれちゃだめ。中間テストが終われば期末テストがある・・・ここで浮かれるのは駄目。)」

クラスメイトの俊才「」チラッ

クラスメイトの俊才「チッ・・・」

カイジ「」チラッ

http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1588738811/
2:   2020/05/06(水) 13:21:36.305
まあ続けていいよ

3:   2020/05/06(水) 13:23:09.214
平均以上って大したことなくね?

4:   2020/05/06(水) 13:26:46.889
カイジ「(全教科平均点ならオール4か?オール4か・・・)」
カイジ「ん?全教科4?」
カイジ「(オール4なら推薦で高校入試が受けられるんじゃ?)」
カイジ「(オール4で推薦で入れる高校って・・・)」スタタ
担任「おお。カイジおまえ。この前の成績良かったな。頑張ったんだな」ニタァ
カイジ「えっ・・・」
カイジ「(な、なんだこの親父・・・どうしてこんなにも俺に愛想がいいんだ?)」
担任(46歳)。いつも平均点より下のカイジを見下し。罵倒し。何かあればすぐに叩いてくる担任。
クラスが騒がしいと、なぜかカイジが注意を受ける。そう。どのクラスにもいる標的。
何かあればカイジのせい。そして今まで一度も褒められたことがないカイジが圧倒される。
カイジ「(はっ!まさか・・・学校ではいい成績をとれば。怒られることはなく褒められる?学校は成績至上主義!?)」
カイジ!気づく!!中2の後半にカイジ気づく!!圧倒的気づき!!
学校とはすなわち。成績至上主義の世界!!
成績が良ければ褒められる!!よくやっていると褒められる!!
成績が悪いとけなせれ注意を受ける!!学校こそ成績至上主義!!!

6:   2020/05/06(水) 13:31:25.770
このルートはギャンブル狂にならない

7:   2020/05/06(水) 13:31:33.303
職員室
カイジ「先生その・・・」テレテレ
カイジ「オール4だとどの高校に推薦で行けますか?」
担任「ん?推薦だと?」ピタッ
他の教師たち「」チラチラ
カイジ「(えっ・・・な、なんで・・・何か悪い事言った?)」
担任「そうだな。オール4なら中高校くらいだな」
カイジ「え?中高校?(それってめっちゃいいじゃん!!この辺りではそこそこ良い高校。
普通なら小学生5,6年から塾に通って中学3年間も塾に通ってようやく入れるレベル。)」
カイジ「ほんとですか先生!」
担任「でもあれだな。お前じゃ無理だ」
カイジ「ええ!?な、なんでですか!?せこいこと言わないで推薦くださいよ先生!!」
担任「バカ野郎。推薦ってのはそんな甘いもんじゃねえんだ!」

8:   2020/05/06(水) 13:36:16.321
カイジ「(クソ・・・推薦は3年間の平均なのかよ・・・)」

カイジ。中2の後半になってようやく気付く現実。
推薦を受けるには中学1年生から中3の後半までの成績の合計が必要。
カイジのこれまでの成績は悲惨。圧倒的悲惨。
基本は2。よくて3。4などなく、5など夢のまた夢!
さらには嫌いだった英語は1!!悲惨な1!!
This is a pen.でチンプンカンプンになったカイジは疎かにした。英語を疎かにした!!
その結果、今になりカイジに重くのしかかる、重くのしかかる!!

カイジ「あああああ・・・推薦がほしかったのに!!ああああ!!」ジタバタ

9:   2020/05/06(水) 13:40:32.154
数か月後
現実に気づくと、やる気がなくなる。人間など容易く落ちる。

友達「カイジどうしたんだよ?平均点全然取れてねえじゃんか?」
カイジ「どうせ勉強なんてやっても無駄なんだよ・・・」

人間は腐る。壁が出てくるとすぐに腐る。これは人間の本質!!
誰でも最初は頑張る。でもすぐに壁が出てきてそこでやらなくなる。
自分には才能がないと言って、やらなくなる。これは人間だれしもが通る道。
カイジの場合中2の後半から始めた勉強では遅すぎた。いくら頑張っても遅すぎた!!
その結果推薦は絶望的。大きな壁がカイジの前に現れ、推薦の夢は無残に消えた。
残されたのはやる気のないカイジただ一人。無気力。無気力人間。

10:   2020/05/06(水) 13:43:50.123
職員室
担任「おい。カイジ」ギロッ
カイジ「は、はい・・・」
担任「おまえこの前の中間はいい成績だっただろ?どうしたんだ今回は!」
カイジ「い、いや・・・なんていうかですね・・・推薦が無理だと思ったら急に・・・」

ここから続く怒涛の説教!!積極、説教、大説教!!!
しかし!!カイジの心にはまったく刺さらない!!1ミリも刺さない!!
結果・・・

1年後カイジ中学三年二学期の始まり
友達「カイジおまえ高校どうするんだよ?」
カイジ「ん?下高校でいいんじゃね・・・近いし・・・」

自堕落な生活を繰り返したカイジ。堕ちる。一番下まで堕ちる!!

11:   2020/05/06(水) 13:48:37.294
放課後
カイジ「(今日は帰ってゲーセンでも行くか・・・)」スッ
クラスメイトの俊才「クックック・・・」
カイジ「ん?(なんだこいつ・・・ウチのクラスの俊才じゃねえか・・・いつも俺に話しかけてこないのになんのようだ?)」
クラスメイトの俊才「去年。いい点数を取った時はビックリしたぜ。なのにあれからやる気が消えて堕ちたなカイジ。クックック・・・」
カイジ「う、うるせえ・・・気づくのが遅すぎたんだ・・・もう俺は推薦は無理。」
クラスメイトの俊才「だろうな・・・推薦はおまえには無理・・・世の中そんなに甘くない・・・お前には無理・・・」
カイジ「な、なんだよ!!バカにしにきたのかよ!!」
クラスメイトの俊才「まさか。むしろその逆・・・おまえの知らない情報をくれてやろうと思ってな・・・クックック・・・」
カイジ「ああ?情報?」
クラスメイトの俊才「そう。おまえはわかってない。全く分かってないんだよカイジ」

12:   2020/05/06(水) 13:54:30.372
クラスメイトの俊才「いいかカイジ?おまえの行こうとしている下高校は大学への進学率5%だ」
カイジ「大学への進学率5%?」
クラスメイトの俊才「そうだ・・・カイジ。高卒と大卒の生涯賃金や平均年収の差を知っているか?」
カイジ「し、しらねえよ・・・(生涯賃金って一生に稼ぐ金か?)」
クラスメイトの俊才「いいかカイジ?大卒の平均年収は600万近い。一方高卒の平均年収は400万。いや実際はもっと低く350万稼げれば御の字」
カイジ「え!?な、なんでだよ!!同じ人間だろ!?」
クラスメイトの俊才「そうだカイジ。でも大卒と言うだけで600万。高卒は350万。よくて400万しか稼げない」
カイジ「そ、そんなバカな・・・」
クラスメイトの俊才「そんな中おまえは今から大学に進学しない5%の道を進もうとしている・・・5%ってのはF欄だろうな」
カイジ「F欄?」
クラスメイトの俊才「名前を書けば誰でも入れる大学。いわば抜け道。でも安くない。安くないんだ大学は」
カイジ「授業料か・・・?」
クラスメイトの俊才「そうだ。入学金も含めて4年間で400万はする。
さらにそこに一人暮らしをするなら生活費で1年100万で4年で400万。合わせて800万かかる」
カイジ「うっ・・・」
クラスメイトの俊才「でもF欄には問題がある」

13:   2020/05/06(水) 14:00:02.023
カイジ「問題ってなんだよ!教えてくれよ!!頼む頼むこの通りだ!」ペコペコ
クラスメイトの俊才「クックック・・・教えてやるとも。現実をな。その為に話しかけたんだ」
カイジ「ありがてえ!感謝感謝だ!!」ペコペコ

カイジ拝む!拝む!!人は窮地の時に助けてくれた人に対して感謝する。
頭を何度も下げ、笑顔で何度も拝む。まるでそれは信仰!!
神!!神への信仰と同じである!!

クラスメイトの俊才「いいか?大学に入ってどうする?」
カイジ「どうって・・・遊ぶかな・・・?」テレテレ
クラスメイトの俊才「バカ野郎。それは入ってすぐの事だ4年後。卒業した後だ」
カイジ「卒業したらそりゃ働くだろ?就職・・・あ!」
クラスメイトの俊才「クックック・・・気づいたかカイジ。F欄ってのは就職先に問題がある」
カイジ「そ、そうか・・・名前を書けば誰も入れる大学だから人数も多いし。バカばっかり・・・そんな学生を採用する会社は・・・」チラッ
クラスメイトの俊才「その通り。そんなゴミみたいな学生を採用する会社は使い捨て要員にされるのが当たり前」

14:   2020/05/06(水) 14:06:49.068
クラスメイトの俊才「実際大学に入って遊ぶ奴は多い。遊んだあとコネでもあって就職できるならそれでもいい」
カイジ「コネなんてない・・・」
クラスメイトの俊才「だろうな。だから一般人は大学に入ったら遊べない。大学で必死に学ぶ」
クラスメイトの俊才「資格を取得したり、教授に頭を下げ推薦を貰う奴や、公務員になる為に勉強する奴もいる」
カイジ「そ、そうなのか・・・」
クラスメイトの俊才「遊んだらゴミ。考えてみろ。F欄で遊んだ奴の末路を。」
クラスメイトの俊才「高卒と同じ現場でよくて管理者になる。給料は高卒と大差ない。」
クラスメイトの俊才「ボーナスや退職金なんてあればいい方で。あってもゴミ。公務員や大手企業にははるかに及ばない」
クラスメイトの俊才「そもそもF欄の学生なんてゴミ。使い捨て。誰でも出来る仕事しか就けない。そうなると続かない」
クラスメイトの俊才「続かずすぐやめる。結果堕ちる。カイジ。今のお前みたいに堕ちる」
クラスメイトの俊才「最終的に流れ着く所は、警備ドカタ介護配送トラック・・・。高卒が流れ着く職場と同じだ」
カイジ「だ、だめじゃねえか!!下高校に入ったら95%の高卒ルートでも5%のF欄ルートでも結果同じく駄目じゃねえか!!」
クラスメイトの俊才「クックック・・・カイジ。おまえの将来の姿が目に浮かぶぜ。クケケケ。じゃあなカイジ」
カイジ「うう・・・」

15:   2020/05/06(水) 14:13:53.710
町の中
カイジ「(じゃあどうしたらいいんだよ・・・どうしたら・・・)」チラッ
おっさん1「クソあのパチ屋はクソじゃねえか!遠隔だろ」
カイジ「」チラッ
ドカタ2「てめえ!!早く作業しろバカ野郎!!」
ドカタ3「す、すみません!!」ペコペコ
カイジ「・・・」
介護士「こんにちはー!!」
老人「ああ・・・」
介護士「おじいちゃんいきますよー!」
カイジ「(駄目だ・・・駄目だ駄目だ駄目だ!!みんな底辺じゃねえか!!)」
カイジ「(パチンコなんて一番駄目!!あんな駅前で可愛い店員いっぱい雇ってみえみえじゃねえか!)」
カイジ「(人が1時間2時間と遊びにいって結局店が勝つようにできてんだろ!!だからあんな駅前に作れるんだ!)」
カイジ「(労働者になっても駄目・・・底辺労働者でいくら頑張っても安月給・・・クソみたいな上司にペコペコして、得られる金は15万。20万・・・)」
カイジ「(俺はすぐに絶対そんな会社やめちまう・・・そして転職を繰り返してゴミになる・・・目に見えている人生・・・)」
カイジ「ああ・・・クソ・・・俊才の奴わかってて俺にあんな嫌味をクソ・・・」チラッ
カイジ「ん?」チラッ
俊才「」スタスタスタ

18:   2020/05/06(水) 14:18:36.722
カイジ「(俊才の奴どこに行くんだ?ん?)」チラッ
カイジ「(何だここ!!どうして同級生がみんな同じビルに・・・あ!!!)」

まさに異様な光景。同じ中学の同級生が吸い込まれるように同じビルに入っていく。

カイジ「こ、これは・・・まさか!!」スタタ
カイジ「やっぱり!!塾か!!ここは塾があるビルか!!」
カイジ「でもなんで塾に・・・勉強しに行くんだよな・・・何のために・・・?」
カイジ「良い高校に入るためにみんな勉強しているのか?」

スーツ姿の若者「ボーナス100万円入ったからさーw好きなもん食わせてやるよw」
ギャル「えー?wほんとにwやっぱり有名大学卒で大手企業勤めは違うーw」
スーツ姿の若者「だろ?w」

カイジ「(ああ!!そうか!!そういうことか!!良い高校に入り・・・いい会社に就職する・・・それが人生の必勝法!!)」

19:   2020/05/06(水) 14:23:16.331
カイジ気づく!!圧倒的気づき!!
世の中は、良い高校、良い大学と進んで。大手企業に入れば高収入。
勉強せず、クソ高校、クソ大学へ進めば。クソ企業に入り低収入。
こんな常識的な事にカイジようやく気付く。

カイジ「ああ・・・あ・・・」ブルブル

カイジ恐れる!なぜこんな簡単な事に気付かず。日々遊んで暮らしていたのか。
わかっている同級生たちは、自分が遊んでいる間将来多く金を貰う為に勉強していたのに、
自分は毎日遊びほうけていたカイジ。こんな簡単な社会の仕組みにようやく気付く・・・。
そして震える。自分の将来が簡単に想像でき、惨めな大人になると気づき震える。全身ブルブルと震える!!

カイジ「だ、だめだ・・・このままじゃ・・・だめ・・・このままじゃ俺人生終わる!!」

20:   2020/05/06(水) 14:28:54.805
カイジ「塾って高いんだな・・・こんな金ウチにはない・・・」
カイジ「はぁ・・・結局金が無きゃ勉強すら出来ないのか・・・」
カイジ「もういいや。そういえば最新刊のカイジ出てたよな。買って帰ろう・・・」
本屋
カイジ「」チラッ
カイジ「へぇー。参考書ってこんなにあるのか。みんなこれを買って塾で勉強してんだろうなぁ」
カイジ「ん?なんだこれ?」
カイジ「え?中高校過去問題集?」ペラッ
カイジ「これは去年の過去問・・・?え?え?どうして?いいのかよ!!去年のテストが・・・ちょっと待て!!」ペラペラペラ
カイジ「えええええ!?答えもあるじゃんか!!嘘だろ!?バカ?バカなのか?去年のテストと答えもあるならこれ勉強したら・・・」
カイジ「あ・・・そうか・・・毎年同じ問題が出るわけじゃないよな・・・やっぱりだめ・・・」
カイジ「ん?待てよ・・・」ペラペラペラ
カイジ「ああああ!!やっぱりそうだ!!この年も。この年もそう!!」
カイジ「嘘だろ・・・これは使える・・・いやむしろこれを使えば推薦なんて使わなくても中高校に入れる!!」

21:   2020/05/06(水) 14:32:25.688
生死が絡まないと駄目なタイプ

22:   2020/05/06(水) 14:32:52.080
いい大学出て大企業入っても年収600万程度ってのが今の日本の悲しい現実だよな😭

23:   2020/05/06(水) 14:34:51.013
翌日
クラスメイトの俊才「なんだカイジおまえ。勉強してんのか?」
カイジ「まあな。おまえの言葉で目が覚めたぜ。」ニヤッ
クラスメイトの俊才「無駄な努力だな。中高校の倍率は2倍。クラスメイトを見てみろ」
カイジ「あ?」チラッ
受験組「」カキカキカキ
カイジ「み、みんな勉強してる・・・」
クラスメイトの俊才「ようやく気付いたカイジ。みんな良い高校に入りたくて勉強してんだよ。」
クラスメイトの俊才「一方おまえの友達は勉強せずゲーム、トランプ、漫画。わかりやすいだろ」
クラスメイトの俊才「俺達は将来勝ち組。おまえらは将来負け組。見えるだろクラスに勝ち組と負け組の線が」
カイジ「見える・・・見える!!」

カイジの目の前に現れた線!!1本の線はクラスを分断している!!
半数は勝ち。半数は負け組。将来どうなるか簡単に目に浮かぶ!!

クラスメイトの俊才「クックック・・・。おまえはあっちの人間だったんだよ。そんな奴が1日、2日勉強しても」
クラスメイトの俊才「どうせまたすぐに諦めるだろうな。なんせ俺たちとは3年間開きがある」
クラスメイトの俊才「精々あがけカイジ。クケケケケ」
カイジ「クソ・・・(やってやるやってやる・・・)」

25:   2020/05/06(水) 14:40:25.349

カイジ「」カキカキ
クラスメイトの俊才「(アイツ・・・まだ勉強してんのか・・・飽きもせずよくやるぜ・・・)」
クラスメイトの俊才「カイジ。おまえ中間と期末テストボロボロだっただろ」
カイジ「ん?ああ。中間と期末は捨てた。推薦が取れないから意味がない」
クラスメイトの俊才「(強がりか・・・一発勝負の試験なら受かるとでも?そうだ・・・)」
クラスメイトの俊才「なあカイジ。おまえ模試って知ってるか?」
カイジ「模試?」
クラスメイトの俊才「そう。まあ受験の本番テストの予行練習みたいなもんだな」
カイジ「え!?そんなのあるのか!?参加したい!!どうやったら参加できるんだ!?」ガシッ キラキラ
クラスメイトの俊才「お、落ち着けカイジ(こいつ・・・なにか考えがあるのか?)」
クラスメイトの俊才「本来塾の生徒じゃないと受けられないが特別カイジ。おまえは受けられるように先生に話してやる」
カイジ「まじか!!俊才おまえが初めていい奴に見えるぜ!(よしこれで一発勝負の前のテストができる!)」
クラスメイトの俊才「まあ・・・精々頑張れよ。模試は明日だ」

26:   2020/05/06(水) 14:44:13.236
模試当日
カイジ「(まずここに受けたい高校を書けばいいのか。中高校と)」カキカキ
模試終了
カイジ「ふー・・・。(やるだけやったぜ・・・)」
クラスメイトの俊才「よう。カイジ。どうだった?」
カイジ「まあ良い線行ったと思うぜ?」
クラスメイトの俊才「なんだと?(強がりか・・・)」
カイジ「なあ模試のテストは持ち帰れるのか?それと答えも知りたいんだが」
クラスメイトの俊才「持ち帰れるぞ。答え?妙な物を欲しがるんだな。答えなら結果と共に2~3日後に家に届く」
カイジ「まじか!!神の恵みだな!!よしよしこれで・・・」
クラスメイトの俊才「(変な奴だな・・・解けなくて頭おかしくなったのか?)」

27:   2020/05/06(水) 14:49:10.632
3日後
クラスメイトの俊才「A判定だと!?カイジおまえ・・・」チラッ
カイジ「中高校はこれで合格間違いなしだろ!?」
クラスメイトの俊才「ど、どうやって・・・おまえカンニングしたのか!?」
カイジ「バ、バカ言うな!そんな事するな!!重要な本番前のテストだからな。そんな事はしない」
クラスメイトの俊才「(嘘だ・・・こいつが数か月勉強しただけで中高校がA判定になるわけがない・・・まぐれ?そうか・・・)」
クラスメイトの俊才「(今回は選択問題が多かった・・・まぐれで当たったんだな・・・そうとしか考えられない・・・)」
カイジ「中高校!中高校!」ニタァ
クラスメイトの俊才「けっ・・・所詮中高校だろうが・・・」
カイジ「あ?」
クラスメイトの俊才「俺は上高校を受験するからな。おまえとは関係がない」
カイジ「上高校?」
クラスメイトの俊才「そうだ。上高校に進学すりゃ最低でも上大学。もしくは国立や東大だって合格者がいる高校だ」
カイジ「うっ・・・凄いな・・・」
クラスメイトの俊才「おまえとは住む世界が違うんだよ。中高校じゃ中大学が精いっぱいだろ。まあ精々中高校で人生楽しめや。クケケケ」
カイジ「(チクショウ・・・)」

28:   2020/05/06(水) 14:55:22.937
本屋
カイジ「クソ・・・確かに上高校の過去問は今までの中高校の問題より難しい・・・」
カイジ「だめだ・・・必勝法が見つからねえ・・・今までの必勝法が使えないとなると・・・」

カイジが見つけた必勝法とは。
まず短期間で例題や練習問題をすべて解けるようにする事。
これは簡単。例題なのだから誰でも解けるレベル。
授業中適当に聞いていたカイジでも簡単に解ける。
さらに練習問題も解く。これにより簡単な物は出来るレベルに仕上がる
応用問題は難しいので無視する
次に中高校の過去問をとにかく見る。数年分見ると、そこに一つのパターンが現れてくる。
英語で言えば、まずは英単語や文法の単語の問題。そして熟語、最後に英文問題。
よく見ると英文問題の問題もパターンがある。
さらにこのパターンさえ理解出来れば時間配分も割り振れる。
当日いきなり受けてパニックになる事を避けられる。
これによりカイジは短時間で圧倒的に学力を伸ばす事に成功。
しかし・・・上高校となるとそう上手くいかない・・・

カイジ「だめだ・・・どの問題も応用問題に出てくるレベルで意味が分からねえ・・・」

29:   2020/05/06(水) 15:01:04.780
クラス 昼休み
受験組「」カキカキカキ
カイジ「(みんな頑張ってんなぁ・・・)」
クラスメイトの俊才「」カキカキカキ
カイジ「(俊才の奴も必死なんだな・・・)」
カイジ「(そりゃそうだよな。こんな応用問題しか出てこないレベルじゃ・・・必死にやらなきゃ合格はない・・・)」
カイジ「(ん?待てよ?)」スッ
カイジ「おい」
クラスメイトの俊才「なんだよ。嫌がらせならやめろ。おまえに構っている暇はねえ」
カイジ「おまえ応用問題解いてるのか」
クラスメイトの俊才「そりゃそうだ。中高校と違って上高校は問題のレベルが高い」
カイジ「全部の教科。全部応用問題解いてるのか?」
クラスメイトの俊才「だから・・・そうだと言ってんだよ。おまえとは違うんだ。もうどっか行ってくれ」
カイジ「あ、ああ・・・頑張ってくれ・・・(もしかすると・・・)」スタスタスタ
カイジ「(よしこうやって・・・)」ペラペラ カキカキ

カイジ。気づく。ここにきてカイジ圧倒的閃き!!

カイジ「(もしかすると使えるかもしれねえ・・・これを使えば上高校にも勝負できる。)」

30:   2020/05/06(水) 15:04:47.449
面白いしえん

31:   2020/05/06(水) 15:08:29.492
放課後
カイジ「あああ。でもなぁ・・・。うーん・・・だめだなこれ・・・」
カイジが見つけた上高校攻略方法とは、
まず応用問題で、どの分野が出ているかをすべて紙に書きだす
さらにそれを数年分やると、一つの分析が可能となる。
それは、どの分野が多く出ているか?という分析である。
つまり多く出ている分野の勉強を集中的にやり、他の分野を捨てれば
それだけ短期間で短時間に上高校と戦えるだけの準備ができるという事に
カイジは気づいたのだ。山を張ればいいと。
山を張るとは、
金や銀など貴重な鉱脈のありそうな山を予想して、そこへ採掘資金をつぎ込むことで、
集中的に資金や労力を投下するという意味あいで用いられる
しかし・・・現実は無情。
カイジ「だめだな。いくつかは確かに多く出るけど。結構ばらけていて・・・これじゃあ半分はとけねえ・・・」
実際、上高校となると応用問題もある程度ばらける。
これではヤマを張りたくても張れないのである
カイジ「うがああああああ!(どうしたりあいんだ!!何か、何かあと少し・・・何かあれば・・・)」

32:   2020/05/06(水) 15:10:39.238
高卒で働き始めてから気づいたわ

34:   2020/05/06(水) 15:16:32.470
街中
カイジ「(思いつかない・・・あと一歩なのに・・・)」
おっさん「」クッシクッシクッシ
若者「その焼き鳥。ネギだけ食わないみたいだけどネギいらないんすか?w」
おっさん「ん?」
カイジ「」チラッ
若者「ネギ好きなんすよw貰っていいか?w」
おっさん「ダメダメダメ!ネギが一番好きなの。最後にまとめて食べるんだから」
カイジ「ん・・・?最後にまとめて食べる・・・?(あっ!!ああああ!!)」
カイジ「(いける!!いけるぞ!!もしかして!!)」ペラペラペラ
カイジ「ああああああ!!!!」
おっさん「ん?なんだ?」チラッ
若者「中学生っすねw道端でしゃがんで勉強っすかねw偉いなぁ昔に戻ったら絶対勉強するのにw」
おっさん「どうせ無理。お前みたいな奴は昔に戻っても絶対にしない」
若者「そうかもなぁw」
カイジ「(きたあああああ!!天の恵み!!これは使える!!いける!!最後の1ピースが!!これで勝てる!!)」

35:   2020/05/06(水) 15:19:56.460
1か月後 受験シーズン 中高校受験終了後
カイジ「(よし・・・間違いなく突破。)」
クラスメイトの俊才「なんだカイジ。おまえのその顔合格か?」
カイジ「まあな。中高校はすべり止め。本番は上高校だ」
クラスメイトの俊才「クックック。こっちが本番だろカイジ。おまえの行く高校は中高校で決まり」
クラスメイトの俊才「おまえに上高校は無理。おまえがもし上高校合格したら裸で校庭一周してやるぜ」
カイジ「言ったな?約束したからな」ニヤッ
クラスメイトの俊才「(なんだこいつ・・・本当に合格する気か・・・?)」

36:   2020/05/06(水) 15:23:58.554
上高校受験日 テストを受ける教室
カイジ「(よし。やるだけのことはやった。ここからが本番だ)」
クラスメイトの俊才「カイジ。先生がお前の事探してたぞ?」
カイジ「え?なんだろ」スッ
クラスメイトの俊才「」ニヤリ
~~~
先生「呼んでないぞ?」
カイジ「あっあれ?すんません!」スタタ
先生「?」
~~~
カイジ「俊才の奴何か勘違いしたのかな?」スッ
カイジ「(あああああ!!なんだこれ!!?どの鉛筆も折れてやがる!!)」チラッ
クラスメイトの俊才「クケケケ・・・」
カイジ「(俊才の野郎!!こんな嫌がらせを・・・クソ・・・絶対合格してやる!!)」

37:   2020/05/06(水) 15:27:00.378
上高校受験終了後
クラスメイトの俊才「(難しかった・・・いけたかどうかギリギリ・・・)」チラッ
カイジ「・・・」
クラスメイトの俊才「カイジ。まあ今年の問題は難しかった。お互い色々あったが・・・」
カイジ「難しかった?」チラッ
クラスメイトの俊才「ん?」
カイジ「俺にはいつも通りに見えたぜ」ニヤッ
クラスメイトの俊才「(なんだこいつ・・・まさか解けたと言うのか?)」
カイジ「結果が楽しみだな」スッ
クラスメイトの俊才「(そんなバカな・・・カイジが上高校の問題を解けたというのか!?合格・・・いやまさかそれはない・・・絶対に・・・)」

38:   2020/05/06(水) 15:32:16.868
合格発表
カイジ「受験番号072・・・」チラチラ
カイジ「え?あ?お・・・あった・・・あった!!あったあああ!!!」
カイジ「うおおおおおおおおおおおおお!!!」
クラスメイトの俊才「まさか・・・嘘だろ!?見せろ!!」
カイジ「ほら!072番!!あるだろ!!うおおおおおおお!!!」

カイジ。歓喜!!そして感涙!!至福!!至福の時間!!
人世で一番の至福!!心が満ち足りる!!涙があふれる!!

クラスメイトの俊才「俺の番号は・・・。・・・。」
カイジ「俊才どうだった?」
クラスメイトの俊才「ど、どうしておまえが合格で・・・俺は小学1年から塾に通い勉強したんだぞ!!どうして!!」
カイジ「俊才おまえ・・・」
クラスメイトの俊才「クソ・・・どうしてこんな事が俺だけどうして・・・」ポロポロ
カイジ「・・・俊才・・・」

40:   2020/05/06(水) 15:38:14.819
クラスメイトの俊才「カイジ・・・おまえ何をしたんだ?」
カイジ「ネタばらししてやるぜ」

カイジがやった上高校攻略方法とは、
おっさんが食べていた焼き鳥。ネギだけ残し後で食べると言う行為を見たカイジ
ばらつきのある過去問の応用問題でも
必ずあるパターンがある事に気づいていたカイジ
それは設問1、2、3とあれば1と2がやや簡単で3は難しいという
設問の後になればなるだけ問題が難しいというハードル
そこをカイジは突破した。
そう。カイジは3を捨てたのだ。すべての応用問題の3を捨てる
難しい問題はあえてカイジは捨てたのだ!
おっさんが焼き鳥をネギだけ残す。本来好きな物だから後で食べる
が、カイジはあえて捨てる!難しい問題は解かない!
そして、パターンが多い問題を集中的にやる山張り。そして難しい問題をすべて捨てる行為
勿論カイジ。時間いっぱいまで難しい問題も解く。数問は解けたかもしれない。
それもわざわいしたのか合格!!圧倒的合格!!

クラスメイトの俊才「そんなバカな・・・そんな手が・・・」バタッ

41:   2020/05/06(水) 15:47:40.618
上高校 入学式

カイジ「(おっしゃ!!こんな気持ちいい瞬間は生まれて初めてだぜ)」ニコニコ
ドンッ
同級生「ああ?なんだおまえ」
カイジ「え?あ・・・すみません・・・」
同級生「ケッ。気を付けろよ」
ざわっ・・・
同級生たち「」イライラ
カイジ「(なんだ?なんかイライラしてる奴多くないか?)」
カイジ「(ああ!・・・こいつらもしかして・・・もしかして・・・)」
校長先生「あー諸君。ご入学おめでとう。上高校に入った事は素晴らしい。
だが。もう気づいている者が多いと思うがここからが本当の勝負となる。本線はここから」
校長先生「ここ3年間でどうするかによって今後の大学が決まる。知っていると思うが。大学によって就職先も変わる」
校長先生「遊ぶな!!3年間勉強しろ!!」ドンッ
校長先生「おまえらの人生はこの3年間で決まると言っても過言じゃない!!勉強しろ!!」
校長先生「勉強しない者は負け組!!負け組なんだ!!一生底辺を這いずり回るしかない!」
校長先生「クソ上司。安月給。ブスな嫁。ブスなガキ。おまえらの人生はこの3年間でかかっている!!」
校長先生「甘えるな!!勉強しろ!!」
同級生たち「やってやるぜ・・・」
カイジ「(ここからが勝負・・・)」

42:   2020/05/06(水) 15:50:59.280
中学生編カイジ終了
ってな感じでカイジなら普通に良い高校、良い大学、良い会社に就職
そして出世コースでも勝ち上がると思うんだが

44:   2020/05/06(水) 16:05:28.501
普通に面白かった

46:   2020/05/06(水) 16:11:20.919
難しいところ捨ててたら無理やろ
上位の高校って皆90点以上での勝負じゃね

47:   2020/05/06(水) 16:27:14.070
めっちゃんふふふって笑いながら読んだ乙